第6回赤字を出さない家計管理(4)「袋分けで視覚化!」

「袋分け管理」に乗り換えたきっかけは、
貯蓄上手なFP仲間から「家計は袋分けで管理して25年以上も続けている」
という話を聞いたことから。

袋分け自体には驚かなかったのですが、
25年間継続されていることに、正直びっくりしました。

しかし、友人が長く続けているということは、
それなりの利点や、続けやすいシンプルな方法なのだろうと思い、
早速取り入れたのがきかっけでした。

ここに、「家計簿管理」と「袋分け管理」の違いをあげてみたと思います。

<袋分け管理をする以前の私>
●給与が銀行口座に振り込まれたら、日常生活で使うお金をとりあえず引き出す。
●足りなくなるたびに3万円ずつ引き出す。特に引き出しのルールは決めていない。
(↑ここダメポイント)
●家計簿には使った金額を費目ごとに記録。
●毎月月末に集計。
●その月を振り返り、赤字の場合は原因をさぐり次回に活かす。
⇒(家計簿の欠点)
・レシートを取っておき、家計簿に書き出すのが面倒くさい。
・月の途中で、いくら使っているのかがみえにくい。
・集計作業がわずらわしい。

<袋分けにトライしてからの私>
●給与が銀行口座に振り込まれたら、貯蓄したい額を先に取り分けて、貯蓄用の別の口座に預け入れる。
●子供の給食費など、ほかの口座から引き落とされる分は、その分を預け替える。
●公共料金など、毎月引き落とされる分は余裕をみて残しておき、残り全額を引き出す。
●できれば、引き出したお金はすべて1000円札に両替する。
●(100円均一ショップなどにある)お財布サイズのファスナー付クリアケースを4つ用意。
●週ごとに4つのケースに、均等にお金を分ける。(1ヶ月を4週間に分けて管理)
●1週間で使えるお金は、基本的に1つのケース内のお金になる。

⇒(袋分けのよい点)
・家計簿をつけなくても、レシートをクリアケースに保管でOK。
・クリアケースを見る度、その日に使うべき理想の金額が分かってくる。
・必要以上のお金を持たないので、予算を超えることはない。

いざ実践してみると、なかなかこのやり方がよく、私にはあっていると感じました。

何より、今日まで使ったお金と、残金が目で見て分かり、安心して使えます。
そして、無駄な買い物がなくなりました。
子供たちにも使えるお金を見せることで、節約の意識が芽生えた気がします。

また、1週間たって、クリアケースにお金が残ったときの嬉しさといったら♪
やりくり上手を目指して、さらに日々向上する意欲がわきます。
余ったお金は自分のこづかいにしてもよし、
クリーニングなど支出がかさむ週にまわしてもよし。

私は1週間ごとに区切りましたが、
これを10日間にしてもいいし、管理が苦手な人は逆に短い日数にしてもいいのです。
クリアケース内のお金だけでおつかいに行くのが不安な場合は、
安心のために、クレジットカードを1枚備えておきます。
でも、極力使わないように心がけるとよいでしょう。
なぜなら、家計管理を「視覚化」していくことでお金をためる方法ですから。

自分に合ったやり方で、とにかく赤字を出さないように管理できることが目的です。

昔は、手渡しでもらっていた給料袋。
毎月の勤労に感謝し、目で見て、お金の重みを実感していました。

今やATMやクレジットカード、インターネット銀行に、ネット決済・・・。
お金そのものを見なくても、出し入れしたり使ったりできます。
その便利さが逆に、使いすぎや多重債務など、落とし穴になることもあります。

家計管理をシンプルにラクにするだけでなく、
お金のありがたみ、重みや大切さを再認識させてくれた「袋分け家計管理」。
皆さんも是非、やってみてください!

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