
4月からの新年度に向けて、生活環境が変わる方も多いのではないでしょうか。
実はこの時期、お金周りで「やっておきたいこと」が目白押しなんです。
JR東日本も3月14日から運賃改定が行われます。
民営化後、初めてとなる本格的な値上げです。
4月から変わるお金のことをチェックして、やれることは今月のうちに済ませ、新年度をスムーズにスタートさせましょう!
今のうちに確認しておきたいポイントを4つにまとめてみました。
ぜひ家族のお金周りをチェックしてみてください。
JR東日本の運賃改定
JR東日本では、3月14日(土)の購入分から運賃が改定されます。
- 対象:JR東日本全エリアの普通運賃、定期運賃
- ※特急料金、グリーン料金は改定なし
- 値上げ幅:普通運賃で平均7.8%
- 通勤定期で12%、通学定期で4.9%
- 山手線内の定期料金の均一制度も見直されます
例えば、池袋駅ー品川駅間の片道料金(ICカード)は、現在の274円から341円に。往復で134円の値上がりに。
※3月13日(金)までに購入する切符や定期券は、乗車日や有効開始日が改定後であっても、改定前の安い運賃で購入できます。定期券は有効期間開始日の2週間前から継続購入が可能です。
オススメアクション
- 定期券の更新が近い方は、3月13日までに買っておきましょう。
- JR東日本のWEBサイトで改定後の運賃を調べられます。
- 4月からの家計簿の「交通費」の予算を少し多めに見積もっておきましょう。
年金受給世帯の変更点
年金を受け取っているご家庭、あるいはこれから受け取るご家庭にとって大きな変更が2点あります。
年金額の改定(6月支給分から)
2026年度の年金額は、昨今の物価上昇を反映して引き上げられます。
- 国民年金(満額)
- 月額 70,608円(前年度比 +1,300円)
- 厚生年金(モデル世帯)
- 月額 237,279円(前年度比 +4,495円)
- ※厚労省のモデル世帯=夫が厚生年金(平均的収入で年就業)妻が国民年金の場合
昨年の物価の変動率は3.2%でしたが、年金改定率は約1.9%の上昇にとどまっています。
金額は増えていますが、物価の伸びには追いついていないため、実質的な価値は少し目減りしている点には注意が必要です。
4月・5月分の年金は、6月15日に支給されます。
6月に日本年金機構から届く「年金振込通知書」で正確な金額を確認しましょう。
在職老齢年金の基準額引き上げ(4月から)
働きながら受け取る年金=「在職老齢年金」のルールが大きく変わります。
これまでは、給料(ボーナス込みの月額換算)と年金(厚生年金の部分)の合計が「月51万円」を超えると、年金の一部または全額がカットされていました。
この4月からは、その基準額が「65万円」に引き上げられます。
例えば、老齢厚生年金が月10万円、給料が月45万円(合計55万円)の方の場合、これまでは2万円カットされていましたが、4月以降は全額受け取れるようになります。
オススメアクション
- 「ねんきんネット」で年金記録や見込額を確認しましょう。
- 働いているシニアの方は、4月以降の手取り額を試算してみてください。
- 「年金がカットされるから」と働く時間を抑えていた方は、「もう少し働いて収入を増やす」という選択肢も検討できます。
- 不明点は「ねんきんダイヤル」へ相談を。
19才~22才のお子さんがいる世帯の変更点
アルバイトをしている学生(19才~22才)
大きく2点変わりました。
まず、所得税がかかるライン=いわゆる「年収の壁」が、昨年103万円から160万円に引き上がりましたが、さらに今年からは178万円に引き上げられます。
そして、これまで年収103万円を超えて働くと、親の税負担の軽減(扶養控除)は受けられませんでしたが、150万円までなら、親の税金や社会保険の扶養のことを気にせず働けるようになりました。
(年収150万円を超えても、188万円までは控除額が段階的に少しずつ減りますが、親は控除を受けられます)
その結果、大学生の子どもがこれまでより長時間働いても、扶養から外れにくくなりました。
今年度、20才になるお子さんがいる場合
日本国内に住むすべての人は、20才になったら国民年金への加入が義務付けられています。 (令和8年4月からの国民年金保険料は月額 約17,920円)
収入が少ない学生の間は、保険料の支払いを「猶予」してもらえる制度=「学生納付特例制度」があります。
「免除」ではなく「猶予」なので、将来社会人になってから(10年以内なら)追納することができます。
手続きをしないまま放置すると「未納」扱いとなり、万が一の事故での障害年金が受け取れないなどのリスクがあります。
必ず手続きをしましょう。
就職するお子さんがいる場合
新生活の準備と合わせて「お金の整理」も行いましょう。
オススメアクション
- お子さんの携帯電話料金や保険料などを親の口座から引き落としている場合、本人の名義、本人の口座へ変更しましょう。
- 就職先で社会保険に加入すると、親の健康保険(扶養)から外れる手続きが必要です。忘れずに行いましょう。
全世帯共通:家計の再確認
「年収の壁」の変化を知っておく
パートやアルバイトで働く方にとって気になる「年収の壁」も変わってきています。
先ほどの学生のところでもありましたが、所得税がかかり始める「103万円の壁」は、基礎控除等の引き上げにより、昨年は160万円、さらに今年は「178万円の壁」へと引き上げられます。
一方で、社会保険加入(健康保険・厚生年金)の壁は、今年の10月から変わります!
これまでは、週に20時間以上、月額の給料が8万8千円以上(年収約106万円)などの要件を満たすと社会保険への加入義務が発生していました。
10月からは、「106万円の壁」がなくなり、「週20時間の壁」になります。
パートの方で、手取りを減らしたくない方は、週20時間未満に勤務時間を調整すれば扶養内を維持できます。
もっと稼ぎたい方は、年収125万円以上を目指せば、社会保険料を払っても手取りは減りません。
社会保険料の負担は発生しますが、将来の年金額が増えたり、傷病手当金などの保障が手厚くなったりするメリットもあります。
目先の手取りだけでなく、長い目で見た働き方を考える良い機会です。
「固定費の棚卸し」を行う
新年度は家計を見直すベストタイミングです。
特に以下の3つをチェックしましょう。
- 通信費:今のプランは最適ですか?
- 保険料:ライフスタイルの変化に合わせて保障内容に過不足はありませんか?
- サブスクリプション:使っていない動画サービスやアプリに課金し続けていませんか?
オススメアクション
- 1ヶ月の収入と支出をざっくりと書き出し、現状を把握しましょう。
- 毎月引き落とされている支出(固定費)を一つ一つ見直してみましょう。
- 資産運用(NISAやiDeCo)をしている方は、今の積立額に無理がないか、あるいは昇給に合わせて積立額を増やせるか、設定を見直してみましょう。
いかがでしたか?
まずはご自身やご家族に関係がありそうな項目から、ひとつずつアクションを起こしてみてくださいね。
皆様の新年度が、実りある素晴らしいものになりますように!
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